子どもの視点から少年法を考える情報センター

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第5場

    真木、杉野が、子どもたちを起こしに来る。
       

真木 さあ、みんな。起きた。起きた。

杉野  朝ですよう。起きましよう。

   
真理、登場

杉野  真理ちゃん、おはよう。大丈夫かな。



真理  うん。よく寝たよ。

真木  良かったな。真理。かあさん、来てくれて。

真理  うん。ありがと。

真木  ほーら、ほかの連中はどうした。朝ご飯いらないのかな。

(そう、いいながら、退場)

真理 真木さん、何だかやさしくなったね。このごろ。

杉野 号令もなくなったしね。

真理 大人でも、変わるんだね。

杉野 大人は変わらないと思ってた?

真理 うん。大人は、もうどうにもならないんだと思ってた。

杉野 真理ちゃんが、そう思うのは無理ないよね。

真理 大人って嫌いだった。自分が大人になるのも、嫌いだった。

杉野 そうだつたでしようね。

真理 長くて、暗いトンネルがずっと続いていて、もう生きていても、死んでても、おんなじっていう感じだった。

杉野 でも、少しはいい大人もいるって、わかってくれた?

真理 ふふ。杉野ちゃんは、とってもいい人だよ。坂本さんも、真木さんも、園長先生も。おかあさんもね。

杉野 よかった。少しは光も見えたかな。

真理 うん、ほんのぽっちりだけどね。

子どもたちも。歌を歌いながら出てくる。真木も。
舞台中央で、円になって、ゆっくり踊り出す。


真理,杉野,顔を見合わせて、ほほえみ、踊りに加わる。





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もがれた翼 パートY
〜子どもたちと弁護士が
作るお芝居
この物語はフィクションです。
でも本当に
フィクションでしょうか。

児童福祉施設に送られた
子どもたち
ある日、事件が起きて、、、、
家庭で受けていた
虐待の事実が明らかになる
親に愛された経験がない
この子らを
責められるだろうか
私は何のために生まれてきたの!
私は誰かに愛されるだけの
価値がないの!
誰か、私を愛して

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国立市市民芸術小ホールにて
上演 (4月22日)



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