子どもの視点からの少年法論議を求める請願署名を  

すすめる会  N E W S
NO.11(1999年10月8日)
臨時国会を前に署名拡大を訴えます! 

臨時国会が11月5日に召集されることになり、少年法「改正」法案の審議がはじまることは必至の情勢になりました。

今年3月に衆議院に提出された「改正」法案は先の通常国会では全く審議されないまま、今期末(8月)に継続審議となりました。これは4回にわたって提出された62万の請願署名によって与党の議員にも重要法案であるとの認識を持たせたこと(請願紹介議員は自自以外の全会派104名)のほか、盗聴法など少年法と同じ法務委員会に関連する他の重要法案審議が優先されたことが背景にありますが、今度の臨時国会では少年法の審議が優先されることはまちがいないと見られます。

最高裁では、法律「改正」を見越して、これを実施するために必要な最高裁規則「少年審判規則」の案をすでに作成して(意見を聞くというかたちで)裁判官などに徹底させようとしています。また調査官研修所をなくして家庭裁判所を一層変質させようとしています。さらに自民党が先に政府案の後回ししと決めた年齢引き下げ法案も国会に提出し、しかも被害者対策をからめたものにする、という情報もあります。

早期に100万の署名を実現し、「改正」阻止に向けて大きく前進させましょう。

少年法の周辺の動きについて

被害者保護・支援の動きは、民間団体の動きに対応する形での日弁連の「犯罪被害者基本法」の提言への動きがあり、また法務省による刑事訴訟法改正準備など、少年法とは独自の形で進んでいますが、これらについては、少年法とからめようとする自民党や法務省の動きに対し警戒する必要があるとともに、心理的経済的支援の制度を早くスタートさせる必要があります。

もうひとつ注目すべき動きとして、7月に提出された総務庁青少年問題審議会の答申「戦後を超えてー青少年の自立と大人社会の責任」では、「青少年の問題行動の背景には、権利や自由を放任し、大人が断固とした態度を取りらなかったことが原因」と強調され、これを基本とする「青少年育成基本法」を提言しており、これに呼応する動きが国会内に出ています。この動きは少年法「改正」法案の援護射撃となるでしょう。

私たちとしては、むしろ積極的に答申を批判し、青少年の問題行動の背景に、家庭内虐待や管理教育など子どもへの人権侵害があり、これへの取り組こそが政府の施策としても重要である、とする観点を一層強調していく必要があると思います。すべての子どもに関連する団体で答申批判を繰り広げる必要がある、と思われます。
答申の全文・要旨

 

<お知らせお便りなど>

★全国青年司法書司協議会(10月9日東京)
分科会「子どものケアへの実践的な第一歩」
(虐待、少年法改正を含む子どもの人権問題と社会的支援について)

★日本社会福祉学会(10月10日岡山)
シンポジューム「岐路に立つ少年法の福祉的理念」

★日本子どもを守る会・子どもと教育、文化を守る国民会議・子どもの権利条約をすすめる会(10月22日東京)
シンポジューム「子どもの権利と少年法」

★日本キリスト教婦人矯風会
子どもたちをめぐる問題が複雑化する中で、「少年法」改正のうごきもさかんです。現在の法律では甘すぎて、凶悪化する少年犯罪には役に立たない、また被害者やその家族の人権はどうなるのだ、というのが改正を推進する立場の主張の中であるようです。悲惨な事件が起こるたびに、罰則を厳しくすることのみ心を奪われがちですが、少し立ち止まって、性急にならず判断をすることを身につけたいと望みます。社会が好ましい方向へむかっていくための「気づき」を与えられたいとねがいます。(児童・教育部機関紙「ひろっぱ」45号)

☆東京弁護士会の劇「HELP ME!誰か愛して」(9月11日)は大好評でした
児童福祉施設に送られてきた子どもたちは、ここで日常生活に向けて訓練を受けるのだが、心の奥まではみせない。ある事件が起きて・・・家庭で受けていた虐待の事実が明らかになる。親も先生も・・・まわりの大人たちが目覚め、変わっていかなければ、子どもたちは救われない。私は何のために生まれてきたの!私は誰かに愛される価値がないの!誰か、私を愛して!・・・子どもたちのこんな声は、大人たちの責任だと胸を熱くした。あってはならない虐待の影が子どもたちを追いつめ、非行へと犯罪へと追いやっていく・・・これは、全て、大人たちのしわざ。
そんな大人たちが、子どもたちを罰することなどできるのか?もっと、子どもたちの声に耳をかたむけなければと強く感じた。(葛飾子ども劇場機関誌 クレヨン57号)

☆阪神で子どもの権利ネットワークが発足しました(9月5日)
参加者は少なかったのですが遠く大阪からも各自何らかのかたちで子どもとかかわっている方たちの参加でした。「少年法」だけでなく「子どもの権利」を中心に人脈の「出会いの場」として今後学習会とか記念講演とかしてゆきたいということになりました。被害者側の気持ちも考えながら、一人ひとりは微力でも皆で子どもの声を社会へ届けた、そんな熱意を感じました。(参加されたMさんより

Home / すすめる会News / 催し情報 / 活動記録 / 図書